
柴田あずさがお届けするカインドフルなムービーセレクション。
今回ご紹介する作品はわたしたち女性なら誰もが共感するであろうロマンティック・コメディ作品の続編。(お帰りなさい!)、『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高の私の今』。ヘレン・フィールドのベストセラー小説を基にした第一弾が公開されたのは2001年でした。あれから20年以上経った今回は、その第4弾となります。さてアラフィフになったブリジット。いったいどんな人生を送っているのでしょう?
この機会に、前作もすべて観てみたい!
今作でも、遠いあの日の恋心を思い出させてくれるシーンはばっちり! そして、すっかり成熟したアラフィフ・アラカンにも、「まだまだ新しい恋のチャンスはある」という、希望あるメッセージいっぱいの作品に仕上がっています。
この機会に、前作もすべて観てみたい!そう思いませんか? そんなみなさんのために、ちょっとだけ過去の物語の復習をしておきましょう。当時ブリジットは、出版社に勤める32才でした。新年のパーティーで弁護士のマーク・ダーシーが演じる(コリン・ファース)を紹介されますが、あまりのダサいトナカイのセーターに幻滅しそのまま別れてしまうんですね。
彼女の憧れはヒュー・グラントが演じる編集部長、ダニエル・クリーバー。しかし、女性好きな彼には、こっぴどく振られてしまうのです。のちにこの殿方二人は、彼女を巡って大乱闘の喧嘩を繰り広げます。
恋には撃沈続きの彼女が、独身生活に別れを告げるために決意したのは、日記をつけ始めること。初の作品をご覧になってない方にはネタバレになってしまいますが、「独身だー」と寂しい思いをしながら、本作品のサントラにもあ『All by myself』を歌うブリジットの姿は、とても他人事とは思えなかったりする女性もいるかもしれませんね。
赤ワイン片手にネットフリックスにハマったり、失恋した時はChaka Khanの『I'm Every Woman』を爆音で聴きながらヴォッカのボトル片手に踊りまくったり……みなさんにはブリジットと似たような経験ってありませんか? 何を隠そう私には……ありますよ!(笑)。
アラフィフのブリジット。シングルマザー&未亡人からの恋?
さて、本作品でブリジットはアラフィフ、しかもシングルマザーで未亡人という設定です。あれから何十年と経ち、結局はトナカイセーター男子・マークと結婚した彼女。愛する人と幸せな結婚をしていたと思っていたはものの、人生とはロマコメの中でも過酷なものですね。マークはスーダンで人道支援活動中に亡くなり死別してしまうのでした。
心にある彼への愛は変わらず。9歳の息子のビリーと、4歳の娘メイベルを育て、懸命に生きていました。
そんな中、亡くなったマークに命日に集まったパーティーを機に、ブリジットはデイヴィッド・ボウィの『モダン・ラブ』を聞きながら、恋愛アプリに登録。「もう一度、人生をやり直そう!」と日記を書き始めます。この日を堺に、彼女の人生は再び思わぬ方向に!
私も昔のボーイフレンドとは仲が良いので、ちょっと共感してしまったのですが、昔の恋も、物語にしっかり花を添えます。劇中ブリジットは、相変わらず毒舌で女ったらしの元上司・ダニエルのお見舞いに行ったりしますが、ここには共感される方もいるかもしれませんね。 時はすべてを癒し、新しい形に人間関係を変えるのかもしれません。
ほかにも前作からの親友たちや産婦人科医役のエマ・トンプソン、父親役のジム・ブロートメントも思い出として出演。ちなみに、『それでも夜は開ける』のキウェテル・イジョフォーは初出演。(もし映画を見た方、私はまさに彼のような存在かも?)。そんな豪華キャストたちにも注目して欲しいです。
共感されるヒロイン像。アラフィフ女性等身大のブリジットはやっぱり素敵!
今は二人の可愛い子供に恵まれシングル・マザーとして毎日を頑張っているブリジット。原題が『Bridget Jones:Mad About the Boy』とあったので、「むむ?ロマコメだし、若い男性ともしや結婚でハッピーエンディング?」と思いきや、そこまで人生は甘くないのも作品の魅力。
私たちの人生には、時として想像を絶するような辛い出来事は起こるもの。夫を見送り、子供を育てながら凛として立ち、その悲しみとどう向き合い、どう乗り越えて「自分」を取り戻していくのか……そうしたリアルなアラフィフ女性等身大のブリジットは、とても素敵でした。
昔持っていたあんな気持ちやこんな気持ちを思い出しながら、「賢く年齢を重ねて行きたい!」……そんなことを思った作品。愛した人の思い出は生涯消えることはないだろうし、生きて来た人生をまるごと受け入れ、自分を愛してくれる人が出てくることだってある!そんな希望を与えてくれた本作品。共感されるヒロイン像は健在でした!
『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』
4月11日(金)、全国ロードショー
©2025Universal Pictures
配給:東宝東和
原題:『Bridget Jones : Mad About The Boy』
出演:レネー・ゼルウィガー、キウェテル・イジョフォー、レオ・ウッドール、コリン・ファース、ヒュー・グラントほか
監督:マイケル・モリス
脚本:ヘレン・フィールディング、ダン・メイザー、アビ・モーガン
製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ジョー・ウォレット
原作:Bridget Jones : Mad About The Boy/ヘレン・フィールディング著
製作総指揮:ヘレン・フィールディング、レネー・ゼルウィガー














